writer : techinsight

その場所でしか読めない、臨場感がクセになる!? 新感覚GPS連動小説配信スタート!

 退屈な電車移動を読者の皆さんはどのようにお過ごしだろうか。ケータイを開いてメールやゲームに勤しむ人をよく目にするが、最近では、映画化されるまでのヒットを生む「ケータイ小説」を読むことでその退屈を乗り切っている人も増えている。本を持ち歩く必要がないのが最大のメリットだろう。そんなケータイ小説業界(?)にまた新たな動きだ。

 GPS連動小説とは、従来の電子書籍と異なり、iPhoneのGPS機能を利用して実際に山手線の駅へ行き、GPSを作動させるとその駅のストーリーが読める仕組みとなっている。それぞれの駅にちなんだストーリーを実際の駅で楽しむことが出来るので、小学生の頃に夢中になったオリエンテーリング感覚で、フィクションをより効果的に体感することが可能だ。暇つぶしのケータイ小説ではなく、アクティブにケータイ小説を楽しもうという企画といえよう。
 今回リリースされたのは、GPS連動小説「各駅小説の旅」~山手線の女編~、iPhone専用アプリ となっている。この小説はケータイ小説の女王の内藤みかが29駅のショートストーリーをTwitter小説(twnovel)の形式で書いたものだ。ちなみにTwitter小説とは、近ごろ流行っているTwitterで140字以内に書く超短編小説のことだ。スタート3ヶ月で投稿者1000人、総投稿10000件を突破し、11月5日には「Twitter小説集 140字の物語」といった書籍も発売され、今注目の新スタイル小説だ。また、1話に1枚、「1秒で彼を夢中にさせる本(著:藤沢あゆみ)」の漫画家・仔鹿リナのカットがついているのも魅力の1つとなっている。
 現在、第2弾として12月に、作家吉井春樹による「各駅小説の旅」~山手線の男編~」もリリースが予定されており、今後の動向から目が離せない。
(TechinsightJapan編集部 Hayami)