9月29日午後7時頃、ヨハネスブルグ郊外にある町Brakpanにあるショッピングセンターに20人もの強盗が押し入った。このショッピングセンターは今年6月にも強盗による被害に遭っている。
強盗たちはショッピングセンター内にある5つの店に乗り込み、金を要求、居合わせた客からも宝石や財布などの金品を奪って逃走した。ショッピングセンターのマネージャーによると、銃をかざして人々に地面に伏せるように命令、「金を出せ!」と叫んでいた。さらにマネージャーを金庫のあるところまで誘導させ、金庫の中のものをすべて強奪、マネージャーの時計や携帯電話などもぬかりなく盗っていった。
強盗はそれ以外にもピザ屋、レストラン、酒屋、ビデオショップに入って行き、同様に強盗をはたらいて逃走している。ビデオショップには5人強盗が押し入った。かなり乱暴だったようで、4歳の少女の顔を蹴るなどしたという。
駐車場に車を停めて食事をしていた男性は、男性グループがショッピングセンターへと入っていくのを目撃していた。直後に人々が地面に伏せ、男たちが銃を持っているのを見て、彼らが強盗と知り急いでシートの下に潜り込んで隠れ難を逃れた。
強盗たちは2台のセダンと1台のミニバスで逃走したが、途中で警察と銃撃戦になり、強盗の1人が撃たれ重傷、2名が逮捕された。ミニバスは取り押さえたものの、2台のセダンは逃走した。さらに逃走した強盗たちは車をハイジャックしようと乗用車に乗っていた男性を1人射殺、しかし車を奪うことが出来ないまま逃走を続けている。
ヨハネスブルグだけでなく、ケープタウンでもこういった犯罪は増加傾向にある。スタジアム近くの高級住宅街でも車上荒らしや強盗の被害が以前よりも発生するようになった。治安悪化が進む中、この国では強盗に遭うかどうかはもはや「運」次第という様相を呈してきた。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)