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PC上で試験用のネットワーク環境を仮想構築できるネットワークエミュレーターを販売 アンリツエンジニアリング

ネットワーク上で動作する電子機器の動作テストを行うためには、試験用のネットワーク環境を構築するのが常であった。しかし、これでは経費も時間もかかってしまい、しかもテスト用の環境ということで、実運用で正常動作するかどうかの確証もない。
そこで、アンリツエンジニアリングが販売するのが、携帯端末やデジタル家電など、各種電子機器の試験用ネットワーク環境をPC上で実現するソフトウェアCX750Aである。

CX750Aは、各種電子機器のネットワーク接続機能試験で必要となるホストコンピュータやDNSサーバー、DHCPサーバ、Webサーバなど、複数の対向通信機器の動作を擬似することで、試験用のネットワーク環境を構築できるソフトウェアである。

CX750Aを市販のPCにインストールし、試験対象となる電子機器を接続することで、ネットワーク接続機能を試験できる。

これにより、試験用機材のケーブル接続や設定など煩雑な作業が不要となり、短時間で容易に試験環境を構築できるとともに、実機では困難な動作で試験が可能になる。

CX750Aは、テストシナリオの作成・実行により、意図的に特殊な通信状態を作り出すことができる。実際の通信環境では発生させることが困難な異常・準正常状態での試験を繰り返し実行可能。様々なネットワーク対応製品の品質向上に貢献する。

ここでテストシナリオというのは、通信シーケンスを定義したスクリプトプログラムである。CX750Aは、基本的な通信動作を定義したサンプルシナリオを標準添付しているが、必要に応じてカスタマイズも可能。

たとえば、納入先顧客のネットワーク環境が極めて特殊な構成になっている場合でもカスタマイズにより、擬似的に再現できるのがポイントである。

販売開始は、平成21年10月26日 予定販売価格は130万円となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)