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ウィルス対策ソフトは偽物のほうがバージョンアップが早いという件について

インターネット上での脅威のひとつとして、スケアウェアというものがある。ありもしないウィルスの検出メッセージを表示して、偽物のウィルスソフトを売りつけるというものだ。
9月に入って、大手のセキュリティソフトが最新版をリリースし始めているが、困ったことに偽物のウィルスソフトのほうがバージョンアップが早いという珍現象が起きている。

大手セキュリティベンダーのマカフィーでは、ネット経由で新たに対策ソフトを購入する場合や、試用版をテストする場合には、以下を実施するよう勧めている。

* Webページの危険度を検証できるセキュリティ対策ソフトで、そのソフトのダウンロードページをチェックする
* 検索サイトにおいて、ダウンロードしようとしているソフト名(製品名)で検索し、そのソフトの評判などをチェックする
* 比較記事をチェックする。ただし鵜呑みにはしない
* それでも心配なら、店舗でパッケージ製品を購入する

つまり偽ソフトかどうかを判別するために本物のウィルスソフトを活用するということなのだ。

それ以前に、ウィルス検出メッセージとウィルスソフト購入案内が同時に表示されることはないということを知っておくべきだろう。
あらゆる詐欺は、善意の顔をしてやってくるというリアル社会の姿は、ネットでも同じである。

また、メーカー製のパソコンを使っている場合には、自分のウィルスソフトのメーカーがどこであるか知らずに使っているユーザーも多いため、自分のパソコンのウィルスソフトは、A社である、B社であるといったことを熟知しておくことも必要である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)