アトランタ五輪のフリースタイル100kg級で金メダルに輝いたことから、いわば “エリートを鼻にかける”タイプのレスラーとして知られたカート・アングル選手(40)が、女性レスラーに嫌がらせをしたとして15日朝、ペンシルヴァニア州ピッツバーグにて逮捕された。
アングルが逮捕されたのは15日朝、地元の「スターバックス」店で女性レスラーへの罵り、嫌がらせをしたとことから通報が入ったもので、その女性はただちに「Protection from abuse(暴言暴力からの保護措置)」を求め、今後は接近禁止命令の申請に入るものと見られている。
警察官は、彼の所持品に禁止薬物であるヒト成長ホルモン(HGH)を認めたほか、車の運転免許証も停止処分中であったことから、今回の逮捕は複数の罪状に渡るものとなった。
アングルは「WWE(当時はWWF)」を経て、2006年には全米では2番目に大きな団体である「TNA」 への移籍を発表。2007年にはついにTNA世界ヘビー級王者の座に輝いた。
彼は2007年からは新日本プロレスへも参戦しており、6月にはブロック・レスナーと対戦し得意技のアンクル・ロックで勝利、IWGPヘビー級王座のベルトを奪ったが、2008年には中邑真輔とのベルト統一戦で敗れ手放すことに。また今年春には、再びIWGPヘビー級王座を狙うも棚橋弘至に敗れている。
被害にあった女性レスラーについては、プライバシー保護のため一切詳しいことは明かされていない。なおアングルは、16日にはフロリダ州オーランドでの“TNA Hard Justice” にて、マット・モーガンと対戦する予定であった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)