少し前のこと、歌手のプリンスがビバリー・ヒルズに借りていた豪邸から転居した。だがその引っ越しの際、大金が入ったままの金庫を忘れていたことが分かった。このお金は一体誰のもの?ということで、なぜか裁判沙汰になってしまっているようだ。
プリンスは今年6月、それまで月々20万ドルという破格の賃貸契約で利用していたビバリー・ヒルズの豪邸から離れた。ビバリー・パーク・エリアに立つこの豪邸は、2年前には約50億円で売りに出されていたほどの高級物件である。
ところがその引越しの際、プリンスは30万ドル、日本円にすると約2900万円という大金が入った金庫を、その家に置き忘れてしまった。
プリンスが、賃貸契約の仲介をしてもらった業者「3121 Rep Inc」に陳情したところ、彼らはその豪邸の所有者に対し、金庫のお金を自分たちに渡すようにと訴えた。
「3121」社は、引っ越し時に忘れたものの処分は仲介業者に一任されると譲らず、しかし豪邸の所有者は、「3121」社は単なる物件の紹介をしただけでその後の介在はお願いしていないとし、弁護士費用だけは請求したいが、人の道としてお金はプリンスに返すべきだと考えている。
このようにして、仲介業者と所有者の対立はついに法廷に場を移した。板挟みとなっているものの、プリンスのお金はとりあえず消えていないことは確か。あとは裁判官が、人道を優先するか契約書の記載内容を優先するかである。
ところでプリンスは今年の春、サルマ・ハエックへの求愛かと思わせる怪しい曲を発表している。彼が裁判に巻き込まれたと聞いて、正直なところサルマの夫君に訴えられたのかと思ってしまった。もっともその場合は、争うケタが1つ大きいのであろうが…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)