南アフリカのピーターマリッツ州で、7年間夫と不倫関係にあった女性から、75万ランドの慰謝料を奪い取った女性がいる。彼女は慰謝料の額に満足したのか、にっこり微笑んで裁判所を後にした。
慰謝料を見事勝ち取ったのはカミンサ・ガウンダーさん。浮気相手の女性グラディは、2001年のパーティでカミンサさんの夫と出会い不倫が始まった。ちなみにグラディも既婚、2003年には夫の子供を出産している。一方、カミンサさんは2002年4月に結婚したものの、グラディの夫への誘惑や嫌がらせで2008年9月に離婚した。カミンサさんは元夫との間に2人の子供がいた。
カミンサさんが浮気を知ったのは、夫の様子がおかしいので探偵につけさせたところ、グラディの職場に入っていったことが判明したから。カミンサさんが職場に乗り込むと、夫はシャワールームに隠れたそうだ。二人の女性の間で口論が起こり、カミンサさんは鼻と頬を引っかかれた。
カミンサさんは子供もいるため、なんとかして結婚生活を守ろうとがんばっていたにもかかわらず、グラディは何度も夫と別れるように電話をかけてきたという。ある時は、グラディがカミンサさんの自宅で夫と情事にふけったことがあると陰湿な電話。さらに、カミンサさんの息子たちに、妹がいると言ってきたこともあるそうだ。
判決では、グラディによる嫌がらせによってカミンサさんの人権などが非常に侵害されていたとして、グラディに75万ランド(日本円約90万円)を支払うことを命じた。南アフリカ人にとっては巨額の慰謝料、新車に近い中古車が1台買えるほどの価値がある。
カミンサさんの結婚生活は崩壊したにもかかわらず、グラディは「自分の行いが間違っていた」と現在夫との和解調停を行っているというあつかましさ。7年間もの浮気の代償で高額を払わされる女性とよりを戻したいと思うような夫ならいいのだが。
それにしても情けないのはカミンサさんの夫。裁判所でもカミンサさんをフォローする証言するものの、裁判官の印象はあまり良くなかったらしい。浮気相手の言いなりになってしまうことからも、流されやすい性格がうかがえる。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)