writer : techinsight

コミュニティに替わるかもしれない関心空間の連鎖 mixiアプリ「関心空間sesh」リリース

mixiユーザーが自分のさまざまな関心事を他のユーザーと共有するには、コミュニティに加入するか、自分で立ち上げて仲間を探すのがこれまでの基本であった。
しかし、あまりにもニッチな関心事はメンバーも集まりにくく、1年以上もほったらかしになっているコミュニティもあるくらいだ。
このたび、mixi正式版とmixiアプリのリリースに伴い、そうした状況を一変させるかもしれないアプリが登場した。この分野では老舗ともいえる「関心空間」が提供する「sesh」である。

「sesh」は、mixi利用者が自分の関心ごとを投稿し合うことで、新しいスタイルのコミュニケーションと情報の取得を実現するウェブアプリケーションである。

「sesh」は、関心空間がこれまで8年に及ぶ活動の中で得た人々の「関心」についての様々なノウハウと、現在のインターネットの潮流に応える技術を兼ね備えたネットサービスになる。
「投稿」「返信」という基本的なコミュニケーションに加えて、ユーザーの関心事に対する様々なモードを可視化する「ラベル」、他ユーザーの関心事をワンクリックで自分の関心事としてコピーできる「Re-Sesh!機能」、そしてラベルや短いテキストで表された関心事を類推し、ネットから様々な情報を提示してくれる「ボット」といった特長を備えている。
これらがウェブページ内で有機的に結びつくことにより、ユーザーの興味関心が常に育ち、広がり、それらの様子がビジュアライズされるサービスだ。

マイミクが今、どんなことに関心を持っているかを一覧することができ、自分がそれに関心がなくても、何か知っていれば情報を提供してあげることができる。また、自分と同じことに関心を持っている人から、有益な情報が得られるかもしれない。意気投合すればマイミクになってもよいだろう。

投稿できる文字数はTwitter流儀に従い、140文字以内だ。濃い話は自然とできなくなる。SNSであるmixiの中にTwitter的な機能が付加されたようなものとも言える。

本アプリのユーザーが増えれば、自然と棲み分けができてくるだろう。ちょっとした関心事はseshで投稿すれば、何か反応が返ってくるだろうし、特定のテーマについて濃い議論がしたければ、コミュニティで活動すればよい。

ややこしいことを教えてほしいというユーザーは、外部の各種Q&Aサイトで質問すればよい。匿名で何かを発言したい人は、自分のブログや2chがよいだろう。それぞれのライフスタイルに応じて使い分けることになる。

この新しい「Sesh!」について、関心空間代表取締役、宮田正秀は「関心ごとがつながり合うことを通じてコミュニケーションを楽しむという『関心空間』のコンセプトを、『mixi』上で手軽に実現することを目指して新たなサービスを企画しました。日記やコミュニティーとは一味違う、コミュニケーションの楽しさを体験していただけると思います。今後も、情報ソースや商品・サービスの購入などの連携を広げ、楽しさと利便性を向上していきたいと考えています。」と述べているとのことだ。

記者もさっそく自分の関心事を登録してみた。どんな情報が返ってくるか楽しみなことである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)