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近年は、家電量販店の若い店員さんに「エアチェックがしたい」と相談すると、「エアチェックって何ですか」と返されて時代の流れを感じるが、1970年代から80年代にかけて、若者たちの重要なライフスタイルの一つがラジカセでのFMやAM深夜放送のエアチェックだったのである。
録音メディアが著しく変遷するに至っても、伝統的なラジカセの商品寿命は尽きない。そんなCDラジカセの新製品が東芝エルイートレーディングから発売される。
新製品TY-CDS5は、離れた場所からもよく見える、明るく見やすい「ブルーバックライト&ホワイト文字」を液晶画面に採用。
また、おけいこごとなどの練習時に外部マイクなしでも、カセットテープにステレオ録音ができる「ステレオマイク」を内蔵している。
さらに、離れた場所から簡単に操作ができる付属の「CD簡単リモコン」、携帯音楽端末などの外部機器を接続してスピーカーから音楽を楽しめる「外部入力端子」、「CDリピート再生&プログラム再生」などの便利な機能が充実している。
受信周波数は、AM:540kHz~1,600kHz FM:76MHz~90MHzとなっているので、国内放送なら問題なく受信できる。
再生推奨テープはコンパクトカセットテープ90分以下 トラック方式は4トラック、2チャンネルステレオとなっている。
CD部の再生可能ディスクは、CDのほかにCD-R/RWもサポートしているので、お気に入りミュージックをパソコンで編集して、本機で聴くこともできる。
「今時ラジカセなんて」と思う人もいるかもしれないが、語学学習や楽器、踊りの通信教育の現場においては、今でも立派に現役の主流である。語学学習などは繰り返し聴き、自分の発音を録音して、それを聴きということの繰り返しである。教材はCDまたはラジオ放送である。
語学学習専用のラジオサーバーという製品もあるが、数万円という価格なので、痛い出費だ。
CDラジカセこそは、安価に調達できるオールインワンのツールなのである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)