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ドライアイスを使用しないご遺体冷却保管装置「ECO COOL(エコ・クール)」

親しい人との今生の別れのとき。棺に横たわったご遺体を冷却する用具はドライアイスと決まっていた。しかし、ドライアイスはCO2を発生させるうえに、定期的な交換作業が伴い、葬儀社の人件費を圧迫していた。

しかし、このたび株式会社フジタカから販売されるご遺体冷却保管装置「ECO COOL(エコ・クール)」は、ドライアイスを使用せず、交換も必要ないというメリットがある。

本商品は、従来のようにドライアイスを使用した冷却ではなく、電子冷却ユニット「ペルチェ」を使用し、ご遺体を冷却するため、ドライアイスからのCO2が発生しない。

寝台部に取り付けられた4つの冷却部(ペルチェユニット)が、ご遺体の首・胸・腹・腰付近の内臓を0℃以下に冷却。また、寝台部だけを取り外すことができ、自宅葬等、和室でも使用できる。

ご遺族にとって、葬儀の最中エコのことを考えている余裕はないだろうが、ドライアイス交換の場に立ち会うと、なんとなくご遺体が粗末にされているようなイヤな気分になることがある。

「ECO COOL(エコ・クール)」ならば、そもそも冷却していることを意識させない構造になっているので、ご遺族の慰めにもつながり、今生の別れをしめやかに執り行う気配りとなるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)