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今回の【ドラマの女王】は香取慎吾主演『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)。マユゲ薄めの両さんを無理して演じている慎吾くん。大ヒット?したフジテレビの『西遊記』の時も思ったのだけど、なにしろスタート直後からスーパーハイテンションで飛ばしまくり。そんな香取の演技スタイルにはいつも疑問を感じてしまう。そもそも、マンガの両津勘吉って普段からずっとワーワー騒いでないよね?
第1話の「神輿キャノンボール」。第2話の石原さとみで視聴率を下げ、さらに先週の第3話KAT-TUNの田口淳之介ゲストで更にガクンと視聴率がガタ落ちしてしまった『こち亀』。マンガのイメージに近づけすぎだとか、マンガの「こち亀」に無いオリジナルストーリーが足りないなど低視聴率の勝手な憶測が飛んでいる。
視聴率がとりにくいのはどのドラマにも言える事で、決して「こち亀」うんぬんの問題ではない気がする。木村拓哉主演の前クール『MR.BRAIN』でさえ、豪華すぎるゲストとハデな宣伝をもってしても回を追うごとに視聴率は下がっていった。
今回、大ロングセラー・マンガである『こち亀』がドラマになって一番違和感を感じるのは、やはり香取慎吾の演じる両さんの異常なテンションの高さ。本来の両津は普段はなまけものでボヤッとしているのに、金儲けが絡むと急に知恵がわく、少々ずる賢い性格の男だ。だからツケが回っていろんな人に追い回され、ワーワーと逃げているのであって、何もなければそんなに騒がしい男では無い。
その強弱が香取の両さんには無い。でも、“SMAPを背負う”香取も大変なのである。
二人も逮捕者を出し、既婚のキムタクはサーフィン仲間の酒井夫婦の逮捕によって今は小さくなっていたいところ。中居は中居で、倖田來未との噂後はいまいち冴えず、ドラマ『婚活』は惨敗な視聴率に。もはやボロボロのSMAPで一番“若くクリーン”な香取は頑張るしかないのだ。
先日のスマスマ・裸踊り草なぎ剛と「二人三脚で万里の頂上」の罰ゲーム。草なぎのせいで伸び伸びになっていた企画だ。暑い中、10時間近くかけて頂上付近に到達した草なぎと香取。草なぎのしょく罪に香取がつき合わされているみたいに見えた。
ドラマ撮影やその他で疲れているだろうに、海外で過酷な罰ゲーム。なにかギンギンになる薬でも飲んでるかのように、常にマックスで頑張る香取慎吾の姿に、「サボりとお気楽の天才」である両津勘吉を重ねる事などできない。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)