writer : techinsight

【ドラマの女王】 “童貞”市原隼人で勝負する深夜ドラマ。『猿ロック』

今回の【ドラマの女王】は『猿ロック』(日本テレビ系)“R00KIES”の映画宣伝で、朝から晩までTBSにしゃしゃり出ていた市原隼人と高岡蒼甫。なにかやたらと「一生懸命にガンバル格好悪さ」を見せてくれた二人だが、期待された次回作はなぜか日テレ深夜。前クール「LOVE GAME」(釈由美子:主演)で大人の恋の駆け引き?を見せたこのドラマ枠は、イマイチ認知度が低い。まだ「どんなドラマをやればいいのか判らない。」といったところ。とりあえず他局から“市原ぶんどって来ればどうにかなる”って思っているようだ。

『猿ロック』は芹沢直樹の人気漫画で「週刊ヤングマガジン」で連載中。同キャストで、もう映画化も決まっているらしい。
鍵(かぎ)屋の息子でピッキングに長けた銀猿丸耶太郎・通称サル(市原隼人)は、幼馴染のリツコ(芦名星)と山田(高岡蒼甫)、同級生の山本(渡部豪太)と共に、美女からの「鍵開け」依頼にまつわるさまざまな事件に巻き込まれていく・・・・・。

白髪のおじいさんみたいになってしまった市原隼人、「浮気」や「嫁」や「いろんな過去」を払拭するために「お巡りさん」に扮している高岡蒼甫、結構美人なんだけど“シックス・パック”の腹筋女の芦名星。絶妙だけれど、なんだかよく分からないキャストに、メガネ草食系イケメンの渡部豪太を投入。急に“オシャレなドラマ”に見える。

デートクラブに流れた女性たちのヤバイデータが入ったCDを金庫の鍵を開けて盗み、それが入った「ドロボウ風の風呂敷包み」をサル、リツコ、山本、山田がパス。最後に市原の“しりもち”でポーンと飛んで、銭湯の煙突に見事にシュート!データは燃えて粉々に。これで女性たちが脅迫される心配が無くなった・・・・。マンガみたいな演出に思わず笑う。(マンガ原作だからいいんだけど。)

第一回からして、デートクラブ、若すぎるシングルマザー、サルはどうやら童貞?など、どこまでも“下流くさい探偵?ドラマ”『猿ロック』。キラキラした市原の黒い瞳は健在で安心だが、どっかで見たことあるような“サル”のマークが象徴しているように全体的に安っぽい。その「安っぽさ」がまたドラマを面白くしている。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)