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今月19日、タイ製のものとして偽造した酒やタバコをセメント車で運び込んだ者が、タイにて逮捕された。総額4,885万バーツ(約1億3200万円)相当にものぼる量の偽造の酒とタバコをタイに持ち込もうとした、その背景には何があるのか。
地元紙によると、偽造の酒やタバコがタイ国内に流入しているのは、今年5月に実施された、酒・タバコ・石油の税率引き上げを背景としている。経済不況による税収減を打開するためにこうした政策がとられたのだが、酒やタバコを嗜好する人々にとっては非常に痛い措置である。
そうした事情を受けて、現在、カンボジアでニセモノのタイ製の酒やタバコを大量に作り、それをタイに持ち込んで、タイの定価より少し安い値段で売りさばくという方法が発生しているのだ。
タイ地元紙によると、今回押収したニセモノのタバコは100万箱、酒が5万リットルあり、総額4,885万バーツ(約1億3200万円)相当になるという。
また、押収したニセモノ商品を調べたところ、それらニセモノの商品には、殺虫剤の成分などの危険物質が含まれているものが多く認められたという。それを体内に取り入れると、失明につながるなどの多大なる健康被害を受ける可能性があるとのことなのだ。
そのため、そうしたニセモノ商品には手を出さないよう注意が叫ばれるとともに、国内流入阻止を強化することとしている。
殺虫剤の成分がニセモノ商品の中に含まれているのは、故意によるものか否かは不明だが、妙に安い酒やタバコには手を出さないほうが懸命なことは間違いない。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)