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テープ起こし職人の必須ツールといえば、Mojosoftの提供するOkoshiyasu2が定番であったが、その強力なライバルになるかもしれないツールがボイススピリッツから無償提供される。
テープ起こし支援ソフト「Voice Writing Light Edition Ver.1.0」である。
テープ起こし作業は、単に音声を文字に起こすだけの作業だと思われがちだが、実は多くの付随作業がある。
劣悪な録音環境で録音された音声のノイズリダクション処理が必要だったり、あらかじめ用意された原稿を凄い勢いで棒読みする発言者の音声を、再生速度を遅くして聞き取りしなければならなかったりという具合だ。
そんなテープ起こし職人の業務を強力に支援するのがVoice Writing Light Edition Ver.1.0である。
このツールは、音声データの再生とテキスト入力の画面が一体となり、再生操作をしながらテキスト入力が出来るのが特長だ。
音声データの「再生」「一時停止」などの操作を、マウスを使わずキーボードで実現できるなど、効率的なテープ起こしを支援するさまざまな機能も実現している。
ボイススピリッツでは、今後、ノイズを除去する機能などに加え、音声の話者を特定するボイススピリッツ独自の話者検索機能などを組み入れたより高機能な製品版としてStandard Edition、Professional Editionの開発も進めていくとのことだ。
予告機能の中で、期待が高まるのが音声の話者を特定する機能だ。優秀なテープ職人なら、最初の自己紹介や司会者の指名などで、話者を特定しながら文字に起こしていくが、発言者が多いと似たような声の人がいてわからなくなることもしばしばだ。ツールで話者特定ができれば、極めて効率的な作業ができるに違いない。
対応OSは、WindowsXP,Vistaとなっており、.NET FRAMEWORK2.0が必要となる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)