writer : techinsight

エクセル達人の力任せ集計を解消 Excelデータの整理・分類を実現する「Exunify」

エクセルは便利なツールである。しかし、得てして便利さに溺れて既存データ資産の高度な活用を図るのに障害になっていないだろうか。
エクセル達人がいれば、どんな帳票でも力任せに集計してしまうが、その達人が退社してしまったら!?業務とエクセルの両方に精通した人材を調達するのは困難だ。
今回紹介する「Exunify」(北海道オフィス・システム株式会社)は、そんなジレンマを解消する、Excelデータの収集・統合のためのWebアプリケーションパッケージだ。

VBAマクロを使ったり、Excelの単票から一覧表を作成するツールを使うことで、固定的な個々の統合作業はそれなりに実現することが可能ではある。

しかし、VBAマクロは開発者(マクロの達人)への依存の問題や、ファイル使用待ち、シート変更への対応など多くの課題がある。『Exunify』を利用してデータベース化することによって、将来を見据えた形での検索性・再利用性の向上が可能となり、業務の効率化を促進する。

具体的には、Excel帳票レイアウトをツリー状に可視化、データ項目をピックアップし整理して、さらにセルとデータ項目との紐付けまでを実現する。

また、Excelデータを自動的にデータベース登録。編集時のデータロック、検索性の飛躍的な向上、将来的に再利用可能なデータの蓄積を実現する。

最新のテンプレートを利用することで、レコード単位での排他制御を実現。複雑で面倒なデータベース設計が一切不要になる。

エクセル達人は、データ管理に限界を感じると、DBフロントエンドであるアクセスへの移行を図ることが多い。しかし、アクセスで開発したアプリケーションは概して保守性が悪く、バージョンアップのたびに膨大な改訂作業が必要になったり、バキューム(データベースの最適化)が適正に行われずに、パフォーマンスが極端に低下するといった欠点がある。

『Exunify』を導入すれば、バラバラに存在している帳票を基幹データベースに集約したり、時系列で蓄積してデータウェアハウスを構築するといった作業が容易になる。

ファイルサーバにエクセルシートを置いて共有管理していたり、現場での実績報告を取るのにエクセルシートを配布して回収するといった作業は、多くの事務現場で見られるが、小規模ならともかく、規模が大きくなると不都合が生じる。

入力源泉はエクセルシートであってもかまわないが、統一の取れたデータ項目管理と、変更管理そしてデータ共有を図ることで、者の生産性も大きく向上するであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)