ユマ・サーマンの大ヒット作品『キル・ビル』の悪役ビルを演じた俳優デヴィッド・キャラダイン(72)が、タイ・バンコクのホテルで、首を吊って死んでいる姿で発見されたと報じられたことはご存じの方も多いと思うが、自殺ではないと見る動きも出て来ているようである。
米「CNNニュース」は、タイ警察のウォラポング・チュープレッチャ警部の話として、通報を受けてそのホテルの部屋にかけつけたタイ人の救急隊員らと警察官らが、キャダラインの首と性器に、不可解なロープの締め付けがあったことを確認したという情報を報じた。
その報道によると、キャダラインはバンコクの高級ホテル「ナイ・ラート・パーク・ホテル」の一室のクローゼットで首を吊った状態で発見され、その部屋は内側から施錠され、遺体の外傷や争った形跡、盗まれた金品もないことから、当初は自殺の可能性が高いとみられていた。
だが首には黄色いナイロン製のロープが、そして不可解なことに、黒いロープが性器に巻きつけられ、さらにその2本が固く結ばれていたことから、自殺というより何かアクシデントが起きたとも考えられるとし、慎重にその死因特定の調査を進めているという。
キャダラインは有名作品としては「キル・ビル2」でゴールデン・グローブ賞助演男優賞でノミネートされた他、数々の賞を受賞し、名脇役として活躍してきたが、私生活では5度の結婚・離婚を経験している。
彼のマネージャーであるチャック・バインダー氏はCNNの取材に対し、「彼の死因の調査が進められる今、余計な口を挟むことはしたくありませんが、彼には自殺する理由など全くありません。間違いなく殺人事件だと思っています」と語っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)