ケープタウンはハイキングでも人気がある。テーブル・マウンテンは何種類ものハイキングコースがあり、その横に位置するライオンズ・ヘッドは２時間もあれば気軽に登れる。その２つの山で、２回救助された男がいた。

水曜日の朝９時２７分、テーブル･マウンテンのアフリカ渓谷と呼ばれるエリアの上の方に男が横たわっているのをケーブルカー従業員が発見、通報した。救助隊が駆けつけ、ヘリコプターで駐車場まで運び、男を病院へ搬送した。男は前日からそこにいたらしい。

この男、救助隊は見覚えがあった。

３ヶ月前にテーブル･マウンテンの横にあるライオンズ･ヘッドの頂上付近で、男が横たわっているのを同じように救助したからだ。男は今回同様、前日から動けずに横たわっており、同じように、膝を負傷していた。

男はミチェルズ・プレインというタウンシップに住んでいる。２５歳ということは判明しているが、名前を言わず、なぜ２度もこういう状況になったのかも頑なに口を閉ざしているそうだ。

２度あることは３度ある。救助隊が次また彼に会う日もそう遠くはないのかもしれない。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）