writer : techinsight

定額給付金の使い道 いつの間にか消えたという人が多い一方でお楽しみ消費も健在

定額給付金をあてこんだ12000円ポッキリ商品が各社から販売され、活況を呈していたようにも思える2009年の春であったが、実際の消費動向はどうだったのであろうか?
株式会社I&S BBDOがリサーチ結果を発表した。

調査対象は20〜69歳男女個人。計600サンプルをインターネット調査で集計した。

定額給付金が“給付済み”の人は、調査対象者全体の54%にのぼる。そのうち約半数は「全額または一部使った」と回答した。

使い道を聞いたところ、「日常の生活費」が最多。続いて「外食」「公共料金・税金の支払い」「旅行」「AV・家電製品」「ファッション」と続いた。

給付金制度導入が決まった当初『消費に回らず、貯蓄に回るのでは』との懸念もあったが、結果としては制度の狙い通り、多くが消費に回っているようだ。

どんな風に使ったかを自由回答形式で聞いたところ、
「普段の生活に紛れ込んで具体的に何に使ったかよくわからない」(39歳男性)
「いつの間にかなくなっていた」(34歳女性)
「何の意味もなく普通に消費」(54歳男性)
「毎日の夕食の材料費に消えた」(61歳女性) など、日々の生活に取り紛れ、
“使った!”という実感がないまま終わったという意見が多数みられた。

また、自動車税や固定資産税などの納付時期と重なったこともあり、
「すべて税金関係で消えた」(49歳男性)人もチラホラ。
運の悪いことに「ちょうどスピード違反でつかまって、罰金25000円」(42歳女性)という人いる。

一方で、豪華外食や旅行に使った人も多く、ちょっとしたガス抜きに効果は大きかったようだ。

何かと評判の悪かった定額給付金であるが、各人思い思いの方法で使っていることが明らかになった。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)