PCやスマートフォンの世界では、液晶に触れて操作するタッチインタフェースが普及しているが、デジカメにもタッチインタフェースが登場である。

富士フイルム株式会社は、液晶画面に映る被写体に触れるだけで自動的にピントを合わせ、シャッターが切れるデジタルカメラ｢FinePix Z300｣を、平成21年6月20日より発売する。

｢FinePix Z300｣は、3.0型のワイドタッチパネル液晶と、これを生かした新機能｢タッチショット｣を搭載。｢タッチショット｣とは、液晶画面を見ながら、被写体に指先でタッチすることでシャッターが切れる機能だ。

シャッターボタンを押す必要がなく、指先でタッチした被写体にカメラが自動的にピントを合わせるため、どんな構図でも簡単にキレイな写真を撮影できる。

また、タッチパネル液晶の特長を生かし、記録した画像を指先でドラッグ&ドロップすることで、2枚から5枚までの画像を組み合わせて1枚の画像を作成する｢レイアウトフォト｣や、撮影画像のリストを見ながら画像を簡単にフォルダに振り分けることができる｢フォルダ管理｣など、便利な再生･編集機能も搭載している。

さらに｢FinePix Z300｣は、被写体までの距離を判断し、適切な発光量に調整するスーパーiフラッシュも搭載している。
独自開発の発光制御技術を採用することで、従来難しかった暗いシーンでのマクロ撮影でも、被写体の白とびを防ぎ、背景は明るく、目で見たままの自然で明るい画像が得られる。

料理やネイルアート、オークションに出品する小物やアクセサリーのマクロ撮影などで便利な機能だ。

この他、カメラを被写体に向けるだけで6種類の撮影シーンを認識し、瞬時に撮影条件を最適化する｢シーンぴったりナビ｣と、顔の検出範囲が最も広い｢顔キレイナビ｣を搭載。

｢シーンぴったりナビ｣と｢顔キレイナビ｣の“Wナビ”効果により、すべてカメラ任せで、失敗の少ない美しい写真が撮影できる。
有効画素数は1000万画素でISO1600までの高感度撮影も可能だ。

タッチインターフェースは、直感的な操作が便利なシステムであり、これから各メーカーからボタンやスイッチに頼らない各種機器がリリースされてくることが予想されるが、富士フイルムの新作デジカメもその嚆矢として、注目されるであろう。

（TechinsightJapan編集部　真田裕一）