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10台前後のサーバーを1台に統合できる 「IBM System x3650 M2」

会社で稼働している多くのサーバ群は、それ自体で電力を大量に消費し、その膨大な放熱を冷却するために、空冷装置の電力を消費する。
近年、こうした状況を改善すべく注目されているのが、サーバー統合である。
既存の環境はそのままに、仮想化されたサーバーシステムを、1台の物理サーバーで稼働させることで、消費電力と世知の物理スペースを節約することができる。
そうしたニーズに最適化されたサーバー製品 「IBM System x3650 M2」が発表された。

同製品は、最大128GB(ギガバイト)のメモリーを搭載でき、仮想化に最適なミッドレンジのx86サーバー「IBM System x3650 M2」に、1台のサーバーの仮想OS上で無制限の数の仮想環境を実行可能なWindows サーバーOS「Windows Server 2008 Datacenter Edition」を付加した新製品「IBM System x3650 M2 Windows Server 2008 DataCenterバンドル・モデル」である。

最新インテル Xeon (R) プロセッサー5500番台を搭載した「IBM System x3650 M2」は最大128GBのメモリーが搭載できるため、仮想インスタンスあたり8GBの割当てで使用する場合、およそ16個の仮想インスタンスを実行させることができる。

メモリの割当はソフトウェアで行うので、統合前のサーバー機が装填しているメモリと同量を割り当てる場合もあるが、再検討してさらに多くまたは少なく割り当てることも可能なので、柔軟な運用が可能となる。

最小構成価格は1,428,000円(税込)で、2009年6月8日より、日本IBMならびにIBMのビジネス・パートナーから販売し、6月22日から出荷が開始される。

(TechinsightJapan編集部 真田裕一)